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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

連載 眼科図譜348

地図状脈絡膜症の1例―長期経過

著者: 青山さつき1 岡本紀夫1 三村治1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.2002 - P.2004

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緒言

 地図状脈絡膜症(geographic choroidopathy)の診断は,特徴的な眼底所見が認められれば比較的容易である。この疾患の眼底所見は,主に後極部を中心に境界鮮明な灰白色の病巣を呈する。そして,この病巣は数か月で萎縮病巣に変化する。しかしながら,未だその原因は不明であり1),治療法に関しても確立したものはない1~3)。今回筆者らは,発症時から22年という長期の経過を観察できた貴重な症例を経験することができたので報告する。

参考文献

1)古川 元・浅原茂生・伊比健児・他:地図状脈絡膜症の蛍光眼底造影による経時的変化.臨眼51:675-678,1997
2)村山耕太郎・安達恵美子・霜鳥政光:地図状脈絡膜症の経年変化.眼科 32:517-520,1990
3)荻野由美・宇山 淳・三村 治・他:Geographic choroidopathyの1例.眼臨 79:668-672,1985
4)Hamilton AM, Bird AC:Geographic choroidopathy. Br J Ophthalmol 58:784-797, 1974
5)Chisholm IH, Gass JDM, Hutton WL:The late stage of serpiginous(geographic)choroiditis. Am J Ophthalmol 82:343-351, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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