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連載 眼形成手術手技22(最終回)
上眼瞼皮膚切除術
著者: 久保田明子1 野田実香2
所属機関: 1アイクリニック自由が丘 2慶應義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.2008 - P.2014
文献購入ページに移動眼瞼皮膚は老化により徐々に弾性を失い弛緩する。老人性皮膚弛緩症は,皮膚弾力の減少に重力の影響が加わって起こる。上眼瞼皮膚切除術は,この皮膚弛緩が原因で視機能的に問題が生じている場合に皮膚を切除する治療である。また東洋人は上眼瞼の皮下組織が豊富なため,これにより腫れぼったい眼瞼を呈していることがある。このような整容的な観点からもこの術式が選択されることがある。
治療に対する十分な理解が得られた場合には,両側を一度に手術してもよい。左右のバランスを考えながら両側同時に計画できるため,筆者は可能な限りそのようにしている。患者が明らかに美容目的と考えている場合には,美容外科への受診を勧めるべきである。
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