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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

連載 眼形成手術手技22(最終回)

上眼瞼皮膚切除術

著者: 久保田明子1 野田実香2

所属機関: 1アイクリニック自由が丘 2慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.2008 - P.2014

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はじめに

 眼瞼皮膚は老化により徐々に弾性を失い弛緩する。老人性皮膚弛緩症は,皮膚弾力の減少に重力の影響が加わって起こる。上眼瞼皮膚切除術は,この皮膚弛緩が原因で視機能的に問題が生じている場合に皮膚を切除する治療である。また東洋人は上眼瞼の皮下組織が豊富なため,これにより腫れぼったい眼瞼を呈していることがある。このような整容的な観点からもこの術式が選択されることがある。

 治療に対する十分な理解が得られた場合には,両側を一度に手術してもよい。左右のバランスを考えながら両側同時に計画できるため,筆者は可能な限りそのようにしている。患者が明らかに美容目的と考えている場合には,美容外科への受診を勧めるべきである。

参考文献

1)Tyers AG, Collin JRO:Color Atras of Ophthalmic Plastic Surgery. 2nd ed. Butterworth-Heinemann Medical, Edinburgh, 2001
2)市田正成:スキル美容外科手術アトラス1.眼瞼.文光堂,2003
3)市田正成・谷野隆三郎・保阪善昭:美容外科手術プラクティス1.文光堂,2000
4)林 寛子・冨士森良輔・廣田龍一郎・他:眉下皺取り術の効果.日本美容外科学会会報 25:114-118,2003
5)Castro E, Foster JA:Upper lid blepharoplasty. Facial Plast Surg 15:173-181, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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