icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻3号

2006年03月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (1)

網膜静脈分枝閉塞症の網膜厚と網膜感度の相関

著者: 新谷崇1 引地泰一1 松下玲子1 大塚秀勇1 樋口眞琴1 松下卓郎1 有賀浩子1 小阪祥子1

所属機関: 1大塚眼科病院

ページ範囲:P.363 - P.365

文献購入ページに移動
目的:黄斑浮腫がある網膜静脈分枝閉塞症での網膜厚と網膜感度の関係の検索。対象と方法:網膜静脈分枝閉塞症7例7眼を対象とし,光干渉断層計で網膜厚を,マイクロペリメータで微小網膜感度を測定した。光干渉断層計によるretinal map上下の4領域の内側と外側領域で,網膜厚と網膜感度について,病変部と健常部の差を健常部の値で徐し,その百分率を変化率とした。結果:内側領域(r=-0.92,p=0.004),外側領域(r=-0.83,p=0.02)ともに有意な負の相関があった。結論:網膜静脈分枝閉塞症病変部での網膜厚の増大は,網膜感度の低下の一因である可能性がある。

参考文献

1)Glacet―Bernard AG, Coscas G, Chabanel A:Prognostic factors for retinal vein occlusion. Ophthalmology 103:551-560, 1996
2)今澤光宏・森本隆弘・飯島裕幸:網膜静脈分枝閉塞症における黄斑浮腫の網膜厚と中心窩閾値との関係.臨眼 53:307-310,1999
3)沢 美喜・五味 文:MP-1.丸尾敏夫・本田孔士・臼井正彦・他(編):眼科検査ガイド.254-256,文光堂,東京,2004
4)五味 文:視野検査.眼科プラクティス2(黄斑疾患の病態理解と治療):162-165,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?