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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻5号

2006年05月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (3)

超音波水晶体乳化吸引におけるマイクロパルスモードの優位性

著者: 三好輝行1 吉田博則2

所属機関: 1三好眼科 2高知大学眼科視覚機能統御学教室

ページ範囲:P.725 - P.731

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目的:水晶体乳化吸引の実際および超音波チップ先端に気泡が発生する現象(キャビテーション)を可視化し,さらに異なる発振モードでの水晶体乳化吸引を評価すること。方法:水晶体乳化吸引装置と高速度デジタルビデオカメラを使用した。結果:キャビテーション撮影することができた。連続発振モードでは水晶体核片(チャタリングモーション)を記録でき,微小パルス発振モードでは超核片追従性(ハイパーフォローアビリティ)を映像化できた。結論:超音波チップの振動とキャビテーションを可視化することができ,連続発振モードと微小パルス発振モードに大きな違いがあることを映像として証明した。

参考文献

1)小山鉄郎:脈絡膜微小循環に関する実験的研究.第3報.高速度映画撮影による血流動態の分析.日眼会誌 85:1420-1425,1981
2)Oki K:Measuring rectilinear flow within the anterior chamber in phacoemulsification procedure. J Cataract Refract Surg 30:1759-1767, 2004
3)Sugiura T, Kurosaka D, Uezuki Y et al:Creating cataract in a pig eye. J Cataract Refract Surg 25:615-621, 1999
4)大木孝太郎:硬い核の症例に対する高頻回パルスモード.IOL & RS 18:256-259,2004
5)長井信二:ホワイトスター.IOL & RS 16:362-364,2002
6)Olson RJ:Clinical experience with 21-gauge manual microphacoemulsification using Sovereign WhiteStar Technology in eyes with dense cataract. J Cataract Refract Surg 30:168-172, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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