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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻5号

2006年05月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (3)

緑内障点眼薬の1滴容量と1日薬剤費用

著者: 冨田隆志1 池田博昭1 塚本秀利2 杉本文子1 三嶋弘2 木平健治1

所属機関: 1広島大学病院薬剤部 2広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学

ページ範囲:P.817 - P.820

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目的:現行の緑内障治療用点眼薬の1滴容量と1日当たりの薬剤費用の検討。対象と方法:市販されている13種の点眼瓶それぞれの総滴数を計測し,その用法,用量,薬価から1滴の容量と1日当たりの薬剤費を算出した。結果:1滴の容量は29.4~52.7μl,平均41.9μlであった。これから算定した1日当たりの薬剤費は53.1~106.6円,平均71.6円であった。点眼瓶や容器に変更があると1滴の容量と1本の点眼薬の点眼可能期間が変化した。結論:点眼瓶や容器に変更があると1本の点眼薬の点眼可能期間と治療費が変化する。

参考文献

1)池田博昭・角山政之・三宅勝志・他:適正使用に必要な医療用点眼剤の情報―総滴数,1滴容量,浸透圧比,pH.病院薬学 24:595-600,1998
2)Ikeda H, Sato E, Kitaura T et al:Daily cost of ophthalmic solutions for treating glaucoma in Japan. Jpn J Ophthalmol 45:99-102, 2001
3)北川和子:点眼薬の眼組織内移行およびドラッグデリバリーシステム.大橋裕一(編):眼科New Insight第2巻.点眼薬―常識と非常識.24-35,メジカルビュー社,東京,1994
4)池田博昭・塚本秀利・佐和章弘・他:ベータ遮断点眼剤の年間薬剤コスト―先発品と後発品との比較.Yakugaku-Zasshi 125:463-467,2005
5)新城百代・仲村佳巳・仲村優子・他:防腐剤を含まないβ遮断薬による角膜上皮障害の改善.眼臨 97:539-542,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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