icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻6号

2006年06月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (4)

OCTオフサルモスコープのトポグラフィモードにおける網膜厚測定

著者: 溝田淳1 本田美樹1 佐久間俊郎1 宮内修12 田中稔1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科 2祥正会高砂眼科

ページ範囲:P.929 - P.932

文献購入ページに移動
目的:OCT検眼鏡による網膜厚の測定とその有用性の検討。方法:OCT検眼鏡のトポグラフィモードで正常な12眼の中心窩厚を測定した。測定時間は2秒と4秒として両測定値を比較し,さらにOCT-3000による結果と比較した。結果:測定時間2秒と4秒での中心窩厚に正の相関があった(r=0.92,p<0.01)。9眼で2秒で測定した中心窩厚とOCT-3000での中心窩厚は120~210μmの範囲にあったが,両者間に有意な相関はなかった(r=0.42,p>0.05)。結論:本装置による中心窩厚の測定では,常用されているOCT-3000による結果とは必ずしも一致しなかったが,眼底の三次元画像から任意の部位を選んでその厚さを測定できることが有用であると評価できる。

参考文献

1)Hee MR, Puliafito CA, Wong C et al:Optical coherence tomography of macular holes. Ophthalmology 102:748-756, 1995
2)吉田晃敏・廣川博之・秋葉 純・他:黄斑疾患.黄斑疾患に対する新しい検査法.診断と治療への応用.日眼会誌 104:899-942,2000
3)Kishi S, Takahashi H:Three-dimensional observation of developing macular holes. Am J Ophthalmol 130:65-75, 2000
4)Konno S, Akiba J, Yoshida A:Retinal thickness measurements with optical coherence tomography and the scanning retinal thickness analyzer. Retina21:57-61, 2001
5)Podoleanu AG, Dobre GM, Cucu RG et al:Combined multiplanar optical coherence tomography and confocal scanning ophthalmoscopy. J Biomed Opt 9:86-93, 2004
6)Yannuzzi LA, Ober MD, Slakter JS et al:Ophthalmic fundus imaging:today and beyond. Am J Ophthalmol 137:511-524, 2004
7)宮内 修・溝田 淳・本田美樹・他:3次元光干渉断層計であるOCTオフサルモスコープによる緑内障視神経障害の解析.臨眼 59:1135-1138,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?