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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻6号

2006年06月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (4)

穿孔性眼外傷の統計

著者: 石崎こずえ1 小幡博人1 牧野伸二1 茨木信博1

所属機関: 1自治医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.967 - P.969

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目的:穿孔性眼外傷の視力転帰の検索。対象:過去3年間に治療した穿孔性眼外傷37例を対象とした。すべて片眼性であり,眼球破裂14眼,強角膜裂傷18眼,眼内異物5眼であった。結果:眼球破裂では視力転帰不良例が多く,強角膜裂傷では転帰が概して良好であった。前眼部外傷では視力転帰が概して良好であり,後眼部外傷では転帰が不良であった。眼球破裂では裂傷が直筋付着部を越えると転帰不良であった。結論:穿孔性眼外傷では,裂傷の部位,とくに裂傷が直筋付着部を越えるか否かが視力予後を決定する一因である。

参考文献

1)和泉田真作・高橋佳二・松島博之・他:獨協医科大学眼科における穿孔性眼外傷の予後不良因子.眼紀 55:963-968,2004
2)Esmaeli B, Elner SG, Schork MA et al:Visual outcome and ocular survival after penetrating trauma:a clinicopathologic study. Ophthalmology 102:393-400, 1995
3)金子宗義・後藤彰子・高橋洋司・他:岩手医大眼科における穿孔性眼外傷の統計.眼紀 50:515-518,1999
4)澤田悟子・久保田芳美・秋山朋代・他:硝子体手術を要した眼外傷の統計学的観察.あたらしい眼科 19:383-386,2002
5)飯島康仁・藤田幸子・後藤香織・他:穿孔性眼外傷の視力予後の検討.眼臨 90:857-859,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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