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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻6号

2006年06月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (4)

結膜弛緩症を伴う加齢性下眼瞼内反症に対する経皮経結膜下眼瞼牽引筋腱膜短縮術

著者: 髙松太1 宇多重員1

所属機関: 1二本松眼科病院

ページ範囲:P.1049 - P.1053

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目的:結膜弛緩症を伴う加齢下眼瞼内反症に対して考案した経皮経結膜下眼瞼牽引筋腱膜短縮術の記述と成績の報告。対象と方法:結膜弛緩症を伴う加齢下眼瞼内反症3例4眼を対象とした。年齢はそれぞれ70,76,83歳である。下眼瞼を切開し皮膚を切除したのち,結膜側より通糸して眼窩隔膜までを結紮縫縮し,同じ糸で瞼板前面へ短縮(タッキング)した。結果:術後9~14か月の観察期間中,再発ないし合併症はなく,良好な結果を得た。結論:結膜弛緩症を伴う加齢下眼瞼内反症に対し,本術式は有用である。

参考文献

1)三戸秀哲・井出 醇:下眼瞼牽引筋腱膜弛緩による内反症に対する手術の当院での成績.日美外報 23:50-51,2001
2)三戸秀哲・井出 醇:結膜弛緩症を合併した加齢性下眼瞼内反症.眼紀 52:1024-1027,2001
3)Jones LT, Reeh MJ, Wobig JL:Senile entropion. A new concept for correction. Am J Ophthalmol74:327-329, 1972
4)Quickert MH, Rathbun E:Suture repair of entropion. Arch Ophthalmol 85:304-305, 1971

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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