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特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (4) 専門別研究会
眼窩
著者: 小出良平1
所属機関: 1昭和大学
ページ範囲:P.1068 - P.1070
文献購入ページに移動 一般演題は8題で行われ,教育講演は神戸大学 安積淳先生による「眼窩に発生する特発性炎症性病変」という講演を行った。出席者は約40名で,活発な討論が行われた。
【一般講演】
1.眼窩減圧術後に眼筋手術を要した15例
河野智子(オリンピア眼科病院)・他
甲状腺眼症では,眼窩減圧術後の複視に対し眼筋手術が必要となることがある。減圧術後に眼筋手術を要した15症例につき性差,年齢,臨床所見を検討した。
年齢の平均は46歳(29~65歳),両側の減圧術例は13例(87%),片側例は2例(13%)であった。性別では男性2例,女性13例と女性が多かった。手術は,内直筋のみが7例,下直筋のみが2例,複数筋が6例であった。術後に初めて複視を自覚した症例は全体の4割であり,術前複視のない症例では内直筋のみの手術が多かった。術前から複視のある症例では複数筋の手術が多かった。また,90%以上で内直筋後転術を施行した。
減圧術では術後に複視が出現する可能性を患者に伝えておくことが肝要と考えられた。
【一般講演】
1.眼窩減圧術後に眼筋手術を要した15例
河野智子(オリンピア眼科病院)・他
甲状腺眼症では,眼窩減圧術後の複視に対し眼筋手術が必要となることがある。減圧術後に眼筋手術を要した15症例につき性差,年齢,臨床所見を検討した。
年齢の平均は46歳(29~65歳),両側の減圧術例は13例(87%),片側例は2例(13%)であった。性別では男性2例,女性13例と女性が多かった。手術は,内直筋のみが7例,下直筋のみが2例,複数筋が6例であった。術後に初めて複視を自覚した症例は全体の4割であり,術前複視のない症例では内直筋のみの手術が多かった。術前から複視のある症例では複数筋の手術が多かった。また,90%以上で内直筋後転術を施行した。
減圧術では術後に複視が出現する可能性を患者に伝えておくことが肝要と考えられた。
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