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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻8号

2006年08月発行

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (6)

極小切開白内障手術と緑内障同時手術

著者: 山川良治1 原善太郎1 鶴丸修士1 山本佳乃1 浦野哲1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.1379 - P.1383

文献概要

極小切開白内障手術,眼内レンズ挿入術と緑内障手術とを10眼に行った。緑内障手術として,落屑緑内障4眼には線維柱帯切開術,続発緑内障5眼と新生血管緑内障1眼には線維柱帯切除術を行った。線維柱帯切開術では下方でこれを行って眼内レンズを挿入し,上方結膜を温存した。線維柱帯切除術では輪部基底結膜弁が白内障手術の邪魔にならず,強膜弁下で眼内レンズを挿入するので,熱創や張力による創口の損傷を避けることができた。強膜弁は鼻側と耳側のいずれにも作製できた。線維柱帯切開術と線維柱帯切除術とも,右利きの術者の場合,右眼または左眼のいずれにも同じ方法を使えるので左眼の手術が容易になり,瞼裂が狭い眼でも支障がなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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