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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻8号

2006年08月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (6)

翼状片と結膜弛緩症同時手術例

著者: 加藤宗彦1 志和利彦2

所属機関: 1加藤アイクリニック 2日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1403 - P.1408

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目的:結膜弛緩症を伴う翼状片に対し同時手術を行った症例の報告。症例と方法:結膜弛緩症を伴う翼状片7例7眼を対象とした。年齢は平均72歳であり,術後2年間の経過観察を行った。翼状片単独手術では遊離結膜弁を12時方向の結膜に作製しているが,結膜弛緩症で切除した球結膜を翼状片切除後の弁移植に使用した。結果:7例中6例で良好な術後結果を得た。1例では結膜移植弁の縫合糸が術後に切れ,12時方向の球結膜を切除して追加移植を行い,以後は経過良好である。結論:今回の術式は結膜弛緩症を伴う翼状片に有効である。

参考文献

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3)Otaka I, Kyo N:A new surgical technique for management of conjunctivochalasis. Am J Ophthalmol129:385-389, 2000
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5)Wilson SE, Bourne WM:Conjunctival Z-plasty in the treatment of pterygium. Am J Ophthalmol106:335-357, 1988
6)坂東純子・鈴木 智・木下 茂・他:マイトマイシンCを併用した翼状片切除術の検討.臨眼54:857-860,2000
7)稲葉純子・外園千恵:翼状片.眼科プラクティス3(オキュラーサーフェスのすべて):269-273,2005
8)横井則彦:カレーシスマーカー.眼科手術 17:193-196,2004
9)横井則彦:結膜弛緩症.眼科プラクティス3(オキュラーサーフェスのすべて):80-83,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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