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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻8号

2006年08月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (6)

囊胞内に血腫を伴った結膜囊胞の1例とその囊胞摘出における着色ヒーロンの有用性

著者: 中谷雄介1 小林顕2 佐々木次壽2 杉山和久2

所属機関: 1氷見市民病院眼科 2金沢大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1429 - P.1431

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目的:結膜囊胞の症例に対し,着色したヒアルロン酸ナトリウムを併用した除去手術の報告。症例と方法:69歳女性が1か月前から右眼結膜が赤いことを主訴として受診した。血腫を伴う結膜囊胞であり,囊胞の周囲には遷延化した結膜下出血があった。2か月後に血腫が消失して透明化した囊胞を摘出した。インドシアニングリーンとヒアルロン酸ナトリウム溶液を混合し,これを囊胞内に注入して囊胞壁を染色して摘出した。結果:囊胞壁が染色され全摘出ができた。結論:透明な囊胞壁を染色して可視化し囊胞を摘出する手技は有用である。

参考文献

1)Kobayashi A, Sugiyama K:Visualization of conjunctival cyst using Healon V and trypan blue. Cornea 24:759-760, 2005
2)後藤 晋:結膜嚢胞.眼科診療プラクティス32(眼疾患診療ガイド):69,1997
3)Kobayashi A, Saeki A, Nishimura A et al:Visualization of conjunctival cyst by indocyanine green. Am J Ophthalmol 133:827-828, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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