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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻8号

2006年08月発行

文献概要

特集 第59回日本臨床眼科学会講演集 (6)

新しい知覚刺激装置による超音波視覚補助装置

著者: 兼古悟1 木村浩一1

所属機関: 1兼古循環器クリニック

ページ範囲:P.1459 - P.1461

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目的:重度視覚障害者の日常生活用に開発した視覚補助装置の解説と使用経験。方法:前方にある障害物の検知には,従来の機器と同様に超音波を利用した。障害物までの距離情報は皮膚刺激の位置で示した。皮膚の擦過を刺激方法として採用し,刺激位置の弁別能を向上させた。結果:この装置を6人の健康者の前額に装着し,両眼を遮閉して使用させた。被検者は装着後ただちに,訓練することなく,障害物を避けて歩行できた。結論:本装置は従来の機器では必須であった使用前の訓練が不要であり,前方にある障害物を高精度に認識することができた。

参考文献

1)社会福祉法人日本ライトハウス:目の見えない方・見えにくい方のための用具展と相談会ガイドブック.全国ロービジョンフェア~日本ライトハウス展2005,大阪,2005
2)特許公開2005-224360感覚代行装置
3)特許公開2001-33552視覚障害者用歩行補助携帯器具
4)河井良浩:視覚支援.映像情報メディア学会誌53:30-33,1999
5)Elliot E, Elliot PH, Roskilly D:A Manual of Instruction for Use of the Kay Sonic Aid. St Dunstan's, London, 1967
6)Gissoni F:Sonic Aid Training Tapes. Hadley School for the Blind, Winnetka, 1968
7)Kay L:A new or improved apparatus for furnishing information as to position of objects. Patent specification No 978741. The Patent Office, London, 1959
8)Kay L:Blind aid. Patent specification No 3366922. United States Patent Office, Washington DC, 1965

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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