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連載 眼形成手術手技19
結膜下眼窩脂肪脱
著者: 野田実香1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1570 - P.1575
文献購入ページに移動 眼窩脂肪脱orbital fat prolapse(眼窩脂肪ヘルニアherniated orbital fatともいう)は,眼瞼皮下と結膜下に生じ得る。筋円錐外の脂肪織が眼窩隔膜の脆弱部から皮下にヘルニアを起こすと眼窩脂肪脱として認められ,筋円錐内の脂肪織がテノン囊の脆弱部から結膜下にヘルニアを起こすと結膜下脂肪脱として認められると考えられている1~3)。強膜の前に脱出した結膜下の脂肪は,CTなどの画像検査で筋円錐内の脂肪織と連続していることが確認されている1,3)。
結膜下脂肪脱の原因は主に加齢であるが,ほかに外傷,テノン囊下への注射4)が原因になることがある。鑑別診断として,脂肪腫,涙腺脱,リンパ腫が挙げられる。
結膜下脂肪脱の原因は主に加齢であるが,ほかに外傷,テノン囊下への注射4)が原因になることがある。鑑別診断として,脂肪腫,涙腺脱,リンパ腫が挙げられる。
参考文献
1)Glover AT, Grove AS Jr:Subconjunctival orbital fat prolapse. Ophthal Plast Reconstr Surg 3:83-86, 1987
2)Jordan DR:Orbital fat prolapse. Arch Ophthalmol 111:1583, 1993
3)Monner J, Benito JR, Zayuelas J et al:Transconjunctival. Herniation of orbital fat. Ann Plast Surg 41:658-661, 1998
4)Dal Canto AJ, Downs-Kelly E, Perry JD:Ptosis and orbital fat prolapse after posterior sub-Tenon's capsule triamcinolone injection. Ophthalmology112:1092-1197, 2005
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6)Parks MM, Parker JE:Atlas of Strabismus Surgery. 7-11, Harper & Row, New York, 1983
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