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特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべてコラム 眼科研究こぼれ話
持つべきものは理解あるダンナ
著者: 片上千加子1
所属機関: 1神戸海星病院
ページ範囲:P.89 - P.89
文献購入ページに移動 「研究のきっかけは?」と聞かれれば,私は迷いなく「夫です」と答える。私が研究に携わる契機となったのは,夫に随伴しての渡米である。
医師になって7年目の1983年,私は3人の子の母となっていたが,実家から離れた滋賀の地で,親の助けをまったく得られない状況のなか,常勤医として勤務を続けていた。ひとたび非常勤になれば常勤に戻ることは不可能と考えたからである。内科医の夫の協力には限界があり,当直の日には,夕方子供を保育園からベビーホームへ預けなおして,夜間勤務もこなしていた。そんな私には臨床だけで精一杯,研究なんてまったく縁のない日々であった。
医師になって7年目の1983年,私は3人の子の母となっていたが,実家から離れた滋賀の地で,親の助けをまったく得られない状況のなか,常勤医として勤務を続けていた。ひとたび非常勤になれば常勤に戻ることは不可能と考えたからである。内科医の夫の協力には限界があり,当直の日には,夕方子供を保育園からベビーホームへ預けなおして,夜間勤務もこなしていた。そんな私には臨床だけで精一杯,研究なんてまったく縁のない日々であった。
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