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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻11号

2007年10月発行

文献概要

特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて 8.血液・造血器疾患および悪性腫瘍

貧血,失血,多血症

著者: 石龍鉄樹1

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.142 - P.145

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貧血,失血

 貧血は,血液量の減少に伴い酸素供給が低下する疾患と定義される。診断にはヘモグロビン,ヘマトクリット,赤血球数を検査する。ヘモグロビン値では成人は男性13g/dl,女性12g/dl以下,老人では11g/dl以下が貧血と考えられている。

 貧血は多くの場合には原因がある。原因で大きく分類すると,①赤血球の産生障害,②赤血球破壊の増加,③失血による血液の損出の3つに分けることができる(表1)。血液の形態からは大赤血球性貧血,小球性低色素性貧血,正球性正色素性貧血の3つに分けられる。

参考文献

1)Duane TD, Osher RH, Green WR:White centered hemorrhages:Their significance. Ophthalmology 87:66-69, 1980
2)Foulds WS:The ocular manifestations of blood diseases. Trans Ophthalmol Soc UK 83:345, 1963
3)Wise GN, Dollery CT, Henkind P:The Retinal Circulation. Harper & Row, New York, 1971

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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