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特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべてコラム 眼科研究こぼれ話
被爆者白内障調査とのかかわり
著者: 皆本敦1
所属機関: 1みなもと眼科
ページ範囲:P.156 - P.156
文献購入ページに移動 原子爆弾(原爆)の被爆地である広島・長崎にはそれぞれ,原爆放射線が被爆者の健康に与える影響を調査する日米共同科学研究機関である放射線影響研究所(放影研)があり,臨床健康診断により健康状態を把握し被爆者の福祉に貢献するとともに,放射線による健康影響の理解を目ざした研究活動が行われてきた。
原爆被爆者を対象とした検診は2年に1回行われ,高齢化する集団の健康状態が継続的に調査されてきた。この集団に対する眼科的検査の以前の報告(Millerら[1969],Choshiら[1983])では,原爆による放射線白内障は放射線の遅発性障害のうちでは比較的早期(6か月~2年)に生じるもので,後囊下混濁が特徴的であり,水晶体周辺部の皮質混濁には被爆線量との関連はみられていなかった。
原爆被爆者を対象とした検診は2年に1回行われ,高齢化する集団の健康状態が継続的に調査されてきた。この集団に対する眼科的検査の以前の報告(Millerら[1969],Choshiら[1983])では,原爆による放射線白内障は放射線の遅発性障害のうちでは比較的早期(6か月~2年)に生じるもので,後囊下混濁が特徴的であり,水晶体周辺部の皮質混濁には被爆線量との関連はみられていなかった。
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