文献詳細
文献概要
特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて 10.感染症
梅毒
著者: 角環1 福島敦樹1
所属機関: 1高知大学医学部眼科学講座
ページ範囲:P.206 - P.209
文献購入ページに移動概要
スピロヘータの一種である体長6~16μmの通性嫌気性菌Treponema pallidum による感染症である。感染経路としては経胎盤感染による先天梅毒,および性感染症(sexually transmitted disease:STD)としての後天梅毒に大別される。戦前は頻度が高かったが,輸血用血液や妊娠管理の徹底,戦後抗生物質の普及に伴いその頻度は激減した。しかし性的接触に伴う後天梅毒は近年増加の兆しを示し,再興感染症の1つとして臨床上問題となっている。
スピロヘータの一種である体長6~16μmの通性嫌気性菌
参考文献
1)後藤 浩:ぶどう膜炎の治療における現状と進歩.臨眼 54:193-199,2000
2)堀内知光:梅毒によるぶどう膜炎.増田寛次郎・宇山昌延・臼井正彦・他(編):ぶどう膜炎.175-181,医学書院,東京,1999
掲載誌情報