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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻12号

2007年11月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

CO2レーザーを使用した加齢性下眼瞼内反症手術

著者: 宮田信之1 金原久治1 岡田栄一1 水木信久2

所属機関: 1岡田眼科 2横浜市立大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.2033 - P.2036

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要約 目的:CO2レーザーによる下眼瞼の加齢内反症の治療報告。対象:過去5年間にレーザーで治療した下眼瞼に加齢内反症がある28例33眼を対象とした。男性17例,女性11例であり,年齢は59~90歳(平均76歳)であった。方法:CO2レーザーで下眼瞼縁から2mm下方で皮膚を10mm眼瞼縁に平行に切開し,眼輪筋を10×4mmの大きさで剝離した。症例に応じて眼輪筋を4~8mm短縮し,必要な場合は余剰な皮膚を切除した。結果:手術には約10分を要し,ほとんど出血がなく,術後の腫脹も少なかった。全例で眼瞼内反が改善した。結論:CO2レーザーによる下眼瞼の加齢内反症の治療は,侵襲が小さく確実な手術野が得られ有効である。

参考文献

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レーザーを使用したMüller筋タッキング法による眼瞼下垂手術.臨眼 60:2037-2040,2006
4)土田宏嗣・中村真太郎・橋本 薫・他:加齢性内反症に対する眼輪筋短縮術の再発率.眼臨 100:69,2006
5)木下慎介・柿崎裕彦:内反症・睫毛乱生―虎の巻.あたらしい眼科 22:1471-1477,2005
6)西條智博:眼瞼手術.日本の眼科 77:421-426,2006
7)菊池理紗・大橋律子・矢部比呂夫:老人性下眼瞼内反症の手術成績.眼臨 99:66,2005
8)野田実香:眼瞼内反症.(2)下眼瞼牽引筋腱膜縫着術.臨眼 60:166-171,2006
9)矢部比呂夫:当科における最新の眼瞼形成手術.眼臨 98:243,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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