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樹氷状血管炎
著者: 永野幸一1 西田輝夫2
所属機関: 1北里大学眼科 2山口大学眼科
ページ範囲:P.2099 - P.2099
文献購入ページに移動症例は6歳男児,両眼の視力低下を主訴に受診した。初診時矯正視力は右0.15,左0.2,両眼に軽度虹彩毛様体炎と網膜静脈の広範囲な白鞘化を認め,樹氷状網膜血管炎の疑いで入院となった。視神経乳頭発赤,中心暗点,中心フリッカ値の低下,MRIで球後視神経の高信号を伴い視神経炎の合併も疑われた。血液生化学検査では,赤沈の軽度亢進と,1か月以内の溶連菌感染で上昇する抗ストレプトリジンO(ASO)の高値を認め,後の問診にて3週間前に小学校で溶連菌感染症が流行したときに発熱の既往があることがわかった。現在は,網膜静脈の白鞘化も改善し,視力は両眼ともに1.2で落ち着いている。
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