文献詳細
連載 網膜硝子体手術手技・4
文献概要
はじめに
経毛様体扁平部硝子体手術は,Machemerら1)により1971年に開発されて以来,長年19~20ゲージ硝子体手術システムにより行われ,手術の適応も急速に拡大し,また,手術器械の改良により手術の安全性が格段に向上した。しかし,結膜切開や強膜創の縫合が必要で術後の異物感や充血の原因になった。2002年にEugene de Juan Jr.らのグループ2,3)が25ゲージ硝子体手術システムを開発してから,経結膜的無縫合硝子体手術が可能となり,手術時間の短縮,手術侵襲の軽減につながった。また,23ゲージ硝子体手術システムも2005年にEckardt4)により開発された。
現在では,25ゲージ硝子体カッターはボシュロム社,アルコン社,ドルク社,ニデック社,ミドラボ社などから発売されている。また,23ゲージ硝子体カッターはドルク社や,今年に入ってからアルコン社からも発売された。
当教室では,アルコン社の25ゲージ,23ゲージシステムとミドラボ社の25ゲージ硝子体カッターを使用しているので,本稿ではそれらを中心にした小切開硝子体手術システムの特徴と,実際の手術手技について解説する。
経毛様体扁平部硝子体手術は,Machemerら1)により1971年に開発されて以来,長年19~20ゲージ硝子体手術システムにより行われ,手術の適応も急速に拡大し,また,手術器械の改良により手術の安全性が格段に向上した。しかし,結膜切開や強膜創の縫合が必要で術後の異物感や充血の原因になった。2002年にEugene de Juan Jr.らのグループ2,3)が25ゲージ硝子体手術システムを開発してから,経結膜的無縫合硝子体手術が可能となり,手術時間の短縮,手術侵襲の軽減につながった。また,23ゲージ硝子体手術システムも2005年にEckardt4)により開発された。
現在では,25ゲージ硝子体カッターはボシュロム社,アルコン社,ドルク社,ニデック社,ミドラボ社などから発売されている。また,23ゲージ硝子体カッターはドルク社や,今年に入ってからアルコン社からも発売された。
当教室では,アルコン社の25ゲージ,23ゲージシステムとミドラボ社の25ゲージ硝子体カッターを使用しているので,本稿ではそれらを中心にした小切開硝子体手術システムの特徴と,実際の手術手技について解説する。
参考文献
1)Machemer R, Buettner H, Norton EW et al:Vitrectomy:a pars plana approach. Trans Am Acad Ophthalmol Otolaryngol 75:813-820, 1971
2)Fujii GY, de Juan E Jr, Humayun MS et al:A new 25-gauge instrument system for transconjunctival sutureless vitrectomy surgery. Ophthalmology 109:1807-1812, 2002
3)Fujii GY, de Juan E Jr, Humayun MS et al:Initial experience using the transconjunctival sutureless vitrectomy system for vitreoretinal surgery. Ophthalmology 109:1814-1820, 2002
4)Eckardt C:Transconjunctival sutureless 23-gauge vitrectomy. Retina 25:208-211, 2005
掲載誌情報