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文献概要
連載 網膜硝子体手術手技・4
小切開硝子体手術システム
著者: 浅見哲1 寺崎浩子1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器外科学講座眼科学
ページ範囲:P.494 - P.499
文献購入ページに移動経毛様体扁平部硝子体手術は,Machemerら1)により1971年に開発されて以来,長年19~20ゲージ硝子体手術システムにより行われ,手術の適応も急速に拡大し,また,手術器械の改良により手術の安全性が格段に向上した。しかし,結膜切開や強膜創の縫合が必要で術後の異物感や充血の原因になった。2002年にEugene de Juan Jr.らのグループ2,3)が25ゲージ硝子体手術システムを開発してから,経結膜的無縫合硝子体手術が可能となり,手術時間の短縮,手術侵襲の軽減につながった。また,23ゲージ硝子体手術システムも2005年にEckardt4)により開発された。
現在では,25ゲージ硝子体カッターはボシュロム社,アルコン社,ドルク社,ニデック社,ミドラボ社などから発売されている。また,23ゲージ硝子体カッターはドルク社や,今年に入ってからアルコン社からも発売された。
当教室では,アルコン社の25ゲージ,23ゲージシステムとミドラボ社の25ゲージ硝子体カッターを使用しているので,本稿ではそれらを中心にした小切開硝子体手術システムの特徴と,実際の手術手技について解説する。
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