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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

3mm切開白内障手術による角膜乱視変化の検討

著者: 小塚勝1 橋本浩隆12 筑田眞2

所属機関: 1つくば橋本眼科 2獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.581 - P.583

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要約 目的:3mm切開による白内障手術の切開部位を変更することにより,惹起角膜乱視がコントロールできる可能性の検討。対象と方法:白内障手術を行った136眼を対象とした。術前の角膜乱視の主経線角度や切開部位から6群に分け,術後6か月以上観察した。結果:術前の倒乱視に対し,耳側角膜切開と角膜輪部減張切開を追加した群だけが,上耳側強角膜切開を行った群よりも角膜乱視が有意に減少した(p<0.05)。その他の群では角膜乱視がほとんど変化しなかった。結論:3mm切開による白内障手術では角膜乱視がほとんど変化しない。術前に角膜乱視がある眼に対しては乱視を矯正する手段を開発する必要がある。

参考文献

1)宮田和典:白内障術後乱視の原因と対処.臨眼 54:238-241,2000
2)清水公也・神山とよみ:白内障を伴う乱視症例に対するlimbal relaxing incision vs. photoastigmatic refractive keratectomy.日コレ誌 47:176-179,2005
3)大谷伸一郎・宮田和典・阪上祐志・他:白内障手術時における乱視矯正同時手術の適応.IOL & RS 15:142-145,2001
4)清水公也:角膜耳側切開白内障手術.眼科 37:323-330,1995
5)対馬一仁,清水公也:新しい乱視矯正術―白内障同時手術.臨眼 52:1035-1037,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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