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文献概要
連載 網膜硝子体手術手技・6
水晶体核落下,眼内レンズ落下
著者: 浅見哲1 寺崎浩子1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座眼科学
ページ範囲:P.938 - P.942
文献購入ページに移動はじめに
水晶体核落下や眼内レンズ落下は超音波白内障手術や水晶体囊外摘出術の術中・術後の合併症として生じる。また,白内障術後長期間経過してから水晶体囊ごと眼内レンズが硝子体中に落下することもある。このような症例は合併症の処理であることを考慮に入れ,合併症の上塗りにならないように安全で侵襲の少ない術式を選択する必要がある。
水晶体核落下や眼内レンズ落下は超音波白内障手術や水晶体囊外摘出術の術中・術後の合併症として生じる。また,白内障術後長期間経過してから水晶体囊ごと眼内レンズが硝子体中に落下することもある。このような症例は合併症の処理であることを考慮に入れ,合併症の上塗りにならないように安全で侵襲の少ない術式を選択する必要がある。
参考文献
1)Terasaki H, Miyake Y:Visual outcome after management of posteriorly dislocated lens nucleus during phacoemulsification. J Cataract Refract Surg 23:1399-1403, 1997
2)寺崎浩子・平野耕治・伊東由紀子・他:超音波白内障手術中の核落下の処理と予後.臨眼 49:907-910,1995
3)寺崎浩子:核落下,硝子体手術が必要な例,吸収を待ってよい例.眼科診療プラクティス29(白内障手術の適応と進め方):175-178,1997
4)寺崎浩子:眼内レンズ―IOL落下.眼科診療プラクティス23(眼内レンズ挿入眼のマネージメント):34-35,1999
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