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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻6号

2007年06月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

VISULUXTMを用いたバックリング網膜剝離手術の利点と課題

著者: 越野崇1 星合繁1 鈴木茂揮1 折原唯史1 花田斉久1 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院

ページ範囲:P.965 - P.968

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要約 目的:手術顕微鏡にVISULUXTMを照明装置として使った網膜剝離手術の報告。対象と方法:過去2年間に裂孔原性網膜剝離に対して強膜バックリングを行った45眼を検索した。全例に手術顕微鏡と,これに付属する細隙灯照明(VISULUXTM)を用いた。術中の視認性,手術時間,網膜復位率,合併症などにつき,同時期に倒像鏡で観察しながら網膜剝離手術をした34眼と比較した。結果:初回復位は45眼中41眼(91%)と,34眼中30眼(88%)で得られた。両群間に有意差はなかった。手術時間はそれぞれ75.8±26.2分,85.7±32.3分であり,両群間に有意差はなかった。術中の視認性は術前の細隙灯顕微鏡による眼底検査とほぼ同じであった。結論:網膜剝離に対して強膜バックリングを行う顕微鏡手術で,VISULUXTMを照明装置として使うことにより,良好な術中の視認性と,従来の方法と同様な成績を得ることができる。

参考文献

1)McPherson SD Jr:A modified Zeiss operating slit-lamp microscope. Trans Am Ophthalmol Soc 66:419-420, 1968
2)Primbs GB:Slit-lamp biomicroscope for operating room use. Trans Am Acad Ophthalmol Otolaryngol 79:427, 1975
3)Bonnet M:Biomicroscopy of the fundus in retinal detatchment surgery. J Fr Ophthalmol 2:209-216, 1979
4)Ohji M, Tano Y:Vitreoretinal surgery with slit-lamp illumination combined with a wide-angle-viewing contact lens. Am J Ophthalmol 137:955-956, 2004
の特性.眼臨 97:782-785,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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