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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻6号

2007年06月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

ウルトラスリーブを用いた水晶体超音波乳化吸引術における灌流量とリーク量

著者: 北村奈恵1 ビッセン宮島弘子1 中村邦彦2

所属機関: 1東京歯科大学水道橋病院眼科 2たなし中村眼科

ページ範囲:P.1025 - P.1027

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要約 目的:外形が小さいウルトラスリーブを使って水晶体超音波乳化吸引術を行ったときの灌流液の動態の報告。対象:ウルトラスリーブで超音波乳化吸引術を行った白内障34眼を対象とした。結果:過去に報告したマイクロスリーブと比較し,ウルトラスリーブでは毎分の灌流量が有意に少なかった。超音波作動時間,吸引時間,灌流液の漏れについては,両群間に有意差がなかった。結論:ウルトラスリーブを使って水晶体超音波乳化吸引術を行うと,従来のマイクロスリーブよりも灌流液の量が少なくなり,角膜切開創を小さくできる。

参考文献

1)Tsuneoka H, Shiba T, Takahashi Y:Feasibility of ultrasound cataract surgery with a 1.4mm incision. J Cataract Refract Surg 27:934-940, 2001
2)柴 琢也:極小切開白内障手術.IOL & RS 20:20-23,2006
3)黒坂大次郎:Coaxialによる極小切開白内障手術.眼科手術 18:477-480,2005
4)ビッセン宮島弘子・鈴木高佳:バイマニュアル水晶体超音波乳化吸引術における灌流量とリーク.眼科手術 18:551-554,2005
5)常岡 寛:極小切開白内障手術.IOL & RS 18:372-378,2004
6)黒坂大次郎:極小切開白内障手術を可能にした器具.あたらしい眼科 4:435-439,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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