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文献概要
大正から昭和にかけて中国医書の研究を手がけた岡西為人は,その大冊『中国醫書本草考』(井上書店,1974)の第一章「主要な中国医籍の解題」をまずこの『素問』から始めている。私たちもしばらくはこの岡西の案内に沿って,東洋医学の書物を見ていこうと思う。
岡西によれば「『素問』は「黄帝素問」または「黄帝内経素問」とも呼ばれ,古来伏義の易経および神農の本草経とともに,医学に関する基本的経典とされている。その内容は自然と人生との関連から人体の解剖,生理,病理,診候などに関する理論を,黄帝とその師岐伯との問答体に記述したもので,その理論の根幹をなすものは陰陽五行説である。」と解説している。
岡西によれば「『素問』は「黄帝素問」または「黄帝内経素問」とも呼ばれ,古来伏義の易経および神農の本草経とともに,医学に関する基本的経典とされている。その内容は自然と人生との関連から人体の解剖,生理,病理,診候などに関する理論を,黄帝とその師岐伯との問答体に記述したもので,その理論の根幹をなすものは陰陽五行説である。」と解説している。
参考文献
1)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
2)石田秀実(監訳):現代語訳 黄帝内経素問.上.東洋学術出版社,1991
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