icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻6号

2007年06月発行

文献概要

文庫の窓から

『素問』

著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1120 - P.1122

文献購入ページに移動
 大正から昭和にかけて中国医書の研究を手がけた岡西為人は,その大冊『中国醫書本草考』(井上書店,1974)の第一章「主要な中国医籍の解題」をまずこの『素問』から始めている。私たちもしばらくはこの岡西の案内に沿って,東洋医学の書物を見ていこうと思う。

 岡西によれば「『素問』は「黄帝素問」または「黄帝内経素問」とも呼ばれ,古来伏義の易経および神農の本草経とともに,医学に関する基本的経典とされている。その内容は自然と人生との関連から人体の解剖,生理,病理,診候などに関する理論を,黄帝とその師岐伯との問答体に記述したもので,その理論の根幹をなすものは陰陽五行説である。」と解説している。

参考文献

1)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
2)石田秀実(監訳):現代語訳 黄帝内経素問.上.東洋学術出版社,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?