文献詳細
特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(5)
原著
文献概要
要約 目的:トーショナル水晶体乳化吸引(PEA)による首振りの回転動作を用いた極小切開白内障手術の検討。対象と方法:OZil®を用いてトーショナルPEAを行った極小切開白内障43眼を対象とした。PEAの設定を変え,累積使用エネルギーの変化を検討した。結果:核をはじくことなく,硬い核も効率的に破砕できた。手術侵襲が小さいとされる従来よりボトル高,吸引圧,吸引流量を下げた設定でも,問題なく手術が行えたが,累積使用エネルギーが増加した。結論:トーショナルPEAでは,核をはじくことなく効率よく核の処理が行え,より手術侵襲が小さい安全な極小切開白内障手術が行える可能性がある。
参考文献
1)常岡 寛:極小切開白内障手術.IOL & RS 18:372-378,2004
2)黒坂大次郎:極小切開白内障手術を可能にした器具.あたらしい眼科 23:435-439,2006
3)大木孝太郎:Coaxial法.極小切開もスローサージェリー.黒坂大次郎(編):眼科インストラクションコース9白内障手術.極小切開完全マスター.38-41,メジカルビュー社,東京,2006
ハンドピースを用いた白内障手術の検討.眼臨 100:422-424,2006
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