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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻7号

2007年07月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

網膜色素変性患者の心理的援助の課題―順天堂大学眼科学教室同窓会アンケート調査と患者の声から

著者: 高林雅子1 岩田文乃12 村上晶1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2秋山眼科医院

ページ範囲:P.1233 - P.1236

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要約 目的:網膜色素変性の診療での心理的援助の現状と課題についての医師側と患者側からの検討。対象と方法:順天堂大学眼科同窓会の医師298名と,網膜色素変性の患者5名を対象とした。医師には郵送によるアンケート,患者には面接を行った。結果:医師122名(41%)から回答が得られ,その7割が医学的知識が不十分であること,3割が心理的福祉的援助が不十分であると感じていた。患者には共通した心理過程があり,特に継続的な医師との関係を望んでいた。結論:医師側の認識とはやや異なり,網膜色素変性の患者は医師とのコミュニケーションを心理的援助として求めている。

参考文献

1)紺山和一・中島 章・松井新二郎:眼科Rehabilitation Clinicについて.臨眼 19:213-219,1965
2)紺山和一・赤松恒彦・中島 章・他:眼科臨床相談所―同所で得た二,三の知見を中心として.眼紀 18:639-646,1967
3)赤松恒彦・田辺歌子・紺山和一・他:視覚障害者リハビリテーション二十五年の経験.眼紀 40:1205-1210,1989
4)赤松恒彦・中島 章・紺山和一・他:眼科リハビリテーションクリニック10年間の経験より.臨眼 29:177-186,1975
5)高林雅子:眼科リハビリテーションにおける医療と福祉の統合過程.順天堂大学眼科リハビリテーションクリニックの活動から.日本医史学雑誌 49:581-614,2003
6)高林雅子:網膜色素変性症患者の視点からみた心理的援助の課題.眼紀 54:630-636,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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