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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻7号

2007年07月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

AC Master®を用いた散瞳薬・調節麻痺薬負荷による水晶体の位置変化

著者: 前田征宏1 市川一夫1 宇陀恵子2 洞井里絵3

所属機関: 1社会保険中京病院眼科 2中京眼科 3中京メディカル株式会社

ページ範囲:P.1247 - P.1249

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要約 目的:調節麻痺薬点眼後の水晶体と前房深度の変化の報告。対象と方法:正常者5名9眼を対象とした。年齢は23~34歳(平均28歳)である。塩酸シクロペントラートまたは塩酸フェニレフリン・トロピカミド合剤を点眼し,前者では点眼45分後,後者では30分後に調節負荷を行い,これによる前房深度と水晶体厚の変化を測定した。測定には光干渉式前眼部測定装置であるAC Master®を用いた。結果:調節負荷直前の平均前房深度と水晶体厚には両群で差がなかった。調節負荷により水晶体厚と水晶体前面の位置が変化したが,変化量はトロピカミドでより大きかった。結論:調節麻痺薬の効果の違いを,調節負荷時の水晶体厚と水晶体前面の位置の変化として定量化できる。

参考文献

1)溝部恵子:眼科診療プラクティス57(視力の正しい測り方):32-34,2000
による調節に伴う角膜厚,前房深度および水晶体厚の変化.IOL & RS 20:57-61,2006
3)Meinhardt B, Stachs O, Stave J et al:Evaluation of biometric methods for measuring the anterior cham-ber depth in the non-contact mode. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 244:1-6, 2005
4)酒井幸弘・宇陀恵子・内藤尚久・他:前房深度測定の比較.視覚の科学 26:98-101,2005
5)Sacu S, Findl O, Buehl W et al:Optical biometry of the anterior eye segment:interexaminer and intraexaminer reliability of AC Master. J Cataract Refract Surg 31:2334-2339, 2005
6)Drexler W, Hitzenberger CK, Baumgartner A et al:Investigation of dispersion effects in ocular media by multiple wavelength partial coherence interferometry. Exp Eye Res 66:25-33, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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