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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科61巻8号

2007年08月発行

文献概要

特集 第60回日本臨床眼科学会講演集(6) 原著

既製眼科用部門システムを使用しないカード型電子カルテの開発(その1)

著者: 濱中紀子1 中田亙1 神野倫子1 萩本憲子1 斉藤喜博1 岡垣篤彦2

所属機関: 1国立病院機構大阪医療センター眼科 2国立病院機構大阪医療センター産婦人科

ページ範囲:P.1487 - P.1491

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要約 目的:眼科独自で開発したカード型電子カルテシステムの運用状況と問題点を検討した。方法:標準的な総合電子カルテシステムに,可塑性が高いユーザーインターフェース層を付加した。既製の眼科専用部門カルテシステムは用いなかった。それぞれの端末は21型液晶タブレットと17型液晶画面との2画面1キーボードで構成され,マウスとタッチペンで操作した。結果:初診患者の場合,カルテ記載まで平均18秒を要したが,開示性が高まることで他部門との連携が円滑になった。結論:眼科専用部門システムの代わりとして,既製の総合電子カルテシステムにユーザーインターフェース層を付加することで,診療効果が低下しない使いやすい電子カルテシステムを構築できた。

参考文献

1)診療録等の電子媒体の保存について.厚生省.平成11年4月22日付通達
2)厚生労働省保険医療情報システム研究会:保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン.厚生労働省医政局研究開発振興課医療技術情報推進室,2001
3)首相官邸ホームページ:国の方針2004 e-Japan重点計画.2004
4)厚生労働省ホームページ:審議会議事録「標準的電子カルテ推進委員会」最終報告(案),2005.3.30
5)医療機関の電子カルテ導入状況.経済産業省:情報化白書,197,2004
6)トプコン社配布資料:眼科部門用電子カルテシステム.IMAGE net eカルテシステム,2005.6
7)ニデック社配布資料:眼科診療支援システム.NAVIS,2003.8
8)岡垣篤彦:電子カルテが目指すもの.医療 59:262-270,2005
9)岡垣篤彦・東堂龍平・井上通敏・他:電子カルテ評価基準に関する一考案.医療情報学 24:427-437,2004
10)岡垣篤彦・橋本克次・東堂龍平・他:ユーザーインターフェース層として汎用ソフトウェアを使用した電子診療禄の開発.医療情報学 20:462-463,2000
11)楠岡英雄・岡垣篤彦・東堂龍平:医療者が創る電子カルテシステム.新医療 30:72-75,2003
12)日本眼科学会ホームページ:眼科用電子カルテシステムのあり方について.2005.3.23

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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