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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻10号

2008年10月発行

文献概要

特集 第61回日本臨床眼科学会講演集(8) 原著

特発性黄斑上膜手術に対する23ゲージシステムの使用成績

著者: 星合繁1 花田斉久1 鈴木茂揮1 田邊樹郎1 貞松良成2 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院 2さだまつ眼科クリニック

ページ範囲:P.1741 - P.1744

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要約 目的:20ゲージ(G)と23Gシステムによる特発性黄斑上膜に対する硝子体手術の比較。症例と方法:25か月間に手術を行った特発性黄斑上膜40例40眼を検索した。20眼には20G,20眼には23Gシステムを用い,白内障同時手術を20G群中18眼,23G群中13眼に行った。両群を手術時間,術後視力,改善度について比較した。結果:白内障同時手術を行ったときの手術時間は,20G群では44.7±14.6分,23G群では37.1±11.8分であり,有意差があった。術後最高視力と視力の改善については,両群間に差がなかった。合併症として,両群それぞれの約10%に,網膜剝離または硝子体出血などが生じた。結論:特発性黄斑上膜に対する硝子体手術では,20Gと23Gシステムの間に成績または合併症に有意差はない。23Gシステムでは手術時間が短縮され,術者と被術者の負担が軽減される。

参考文献

1)Fujii GY, de Juan Jr, Humayum MS et al:A new 25-guage instrument system for transconjunctival sutureless vitrectomy surgery. Ophthalmology 109:1807-1812, 2002
2)Fujii GY, de Juan Jr, Humayum MS et al:Initial experience using the transconjunctival sutureless vitrectomy system for vitreoretinal surgery. Ophthalmology 109:1814-1820, 2002
3)Eckardt C:transconjunctival sutureless 23-gauge vitrectomy. Retina 25:208-211, 2005
4)高畑太一・藤本今日子・三島一晃・他:長崎大学における25Gシステムと20Gシステムの硝子体手術成績の比較.臨眼 59:1363-1366,2005
5)松下新吾・内藤 毅・賀島 誠・他:25G経結膜硝子体手術.臨眼 60:1013-1015,2006
6)松鵜 梢・山田浩喜・三島一晃・他:23ゲージシステム硝子体手術の検討.臨眼 60:457-459,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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