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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻11号

2008年10月発行

文献概要

コラム 私のこだわり

よいサージカルチーム

著者: 前田利根1

所属機関: 1オリンピア眼科病院

ページ範囲:P.159 - P.159

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 私のいままでの網膜・硝子体手術で,どこの部分が一番難しかっただろうか。シリコーンオイルを入れるところだろうか。シリコーン眼内レンズが液空気置換中に曇ってきたことだろうか。偽水晶体眼の網膜剝離で後発白内障が邪魔になり周辺部網膜の視認性が悪かったときだろうか。先天白内障術後網膜剝離眼の手術で分厚くなったSoemmering輪にフラグマトームをぶち込んでいるときだろうか。

 いや,一番難しかったのは手の動かない助手と一緒に手術をやったことであろう。術中の強膜圧迫は慣れた助手と一緒でないとやっていられない。バックリングの際,鈎がうまく引けない助手とはやっていられない。数多くの白内障手術をやった後,最後に数件硝子体手術をやる。助手がへばっていたり,慣れていなかったりすると,術者は大変なことになる。手の動かぬ助手を叱ろうものなら,助手の手はますます萎縮して,何も手術が進まなくなる。クライオだったら自分一人でやれるが,周辺部裂孔周囲のレーザーとなるとそうはいかない。そんなとき,同軸照明のレーザープローブは大変助かるが,裂孔周囲の硝子体を切除するときばかりは自分一人でやるのはなかなか難しい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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