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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻11号

2008年10月発行

コラム 私のこだわり

網膜疾患と静的自動視野検査

著者: 飯島裕幸1

所属機関: 1山梨大学

ページ範囲:P.249 - P.249

文献概要

 網膜疾患診療において,視野計,なかでもHumphrey視野計など静的自動視野計による検査を利用される先生方はまだ少ないのではないでしょうか。糖尿病網膜症でも,網膜静脈分枝閉塞症あるいは加齢黄斑変性症でも,眼底を注意深く観察し,形態学的な検査として2種類の造影検査とOCT検査を行えば,ほとんどの疾患で診断は可能です。またどれだけ見えているかという機能面は,もっぱら視力測定で評価できます。そのようにお考えの先生方が多いと思います。

 私は網膜疾患の専門外来で,ほとんどの場合Humphrey視野計中心10-2または中心30-2検査をオーダーします。それは患者さんの自覚症状である「見にくさ」が,視力測定と眼底観察だけでは,十分には理解できないことをしばしば経験するからです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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