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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻12号

2008年11月発行

文献概要

やさしい目で きびしい目で・107

研修医今昔物語

著者: 緒方奈保子1

所属機関: 1関西医科大学付属滝井病院

ページ範囲:P.1883 - P.1883

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 研修医制度が変わり,スーパーローテーションが始まってはや5年目です。当然ながら私が研修医として過ごした時代とは,社会情勢も研修医の意識も大きく様変わりしています。研修先を決めるマッチングもありますし,受け入れ側も初期研修また後期研修を受け入れるに当たってきちんとしたカリキュラムを作成しています。いろいろな科をローテーションすることは多くの見識を深めるとともに,臨床の場で自分の適正を見極めるよい機会でしょう。ローテーションしてから専門を決めようと思っている研修医も多いはずです。

 私が眼科に入局した時,最初はオリエンテーション,教授回診,外来・病棟の見学,システムを教わったりと,たいして今と変わらない予定でしたが,最初の1週間が終わる時は疲れ果ててげっそりでした。その1週間が終わる金曜日の夜,堅い決心を心に秘め教授室へ行きました「すみません,先生」「ん?」「眼科を辞めます。来週から内科へ行きます」「ん?! どうして?!」「暗いんです」「ん?」「部屋が暗いんです」「診察室のこと?」「あんな暗い部屋で一生の大半を過ごしたくありません!」「う~~ん,それは……」。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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