文献詳細
やさしい目で きびしい目で・108
文献概要
私は1型2色覚の保因者である。父が色覚異常であることは長男出産後に告白されるまでまったく気づかなかったが,わが子の色誤認にはすぐに気づいた。色名を覚えるのが遅く,紺色のTシャツを紫,えんじ色のさいころを黒と言い,TVゲームのお絵かき遊びでオレンジや茶と緑を混在させた。1/2の確率と理解していても,わが子への遺伝を目の当たりにしたときはショックであった。
初めはどうしていいかわからなかった。傷つけないようにと思いながらも,時には誤りを正さずにはいられなかったし,お絵かきなど予測される失敗に備えてそれとなく教えたりした。
初めはどうしていいかわからなかった。傷つけないようにと思いながらも,時には誤りを正さずにはいられなかったし,お絵かきなど予測される失敗に備えてそれとなく教えたりした。
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