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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻3号

2008年03月発行

文献概要

連載 日常みる角膜疾患・60

角膜蜂刺症

著者: 川本晃司1 近間泰一郎2 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科情報解析医学系学域眼科学分野 2山口大学医学部眼病態学講座

ページ範囲:P.236 - P.239

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症例

 患者:69歳,女性

 主訴:左眼眼痛,視力低下

 現病歴:2003年11月12日,ゴルフ場の清掃作業中,蜂に左眼を刺されて受傷した。近医でアナフィラキシーショックに対する治療を受けた後,自宅近くの眼科を受診した。眼科受診時に当科外来の受診を勧められたが,患者の希望によりそのまま近医の眼科でステロイド点眼薬および内服薬で経過を観察されていた。その後,左眼の水晶体混濁と膨化,眼圧上昇,硝子体混濁がみられるようになったために,同年12月4日に当科外来を紹介され受診となった。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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