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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻4号

2008年04月発行

連載 日常みる角膜疾患・61

穿孔性角膜外傷

著者: 能美典正1 近間泰一郎1 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科情報解析医学系学域眼科学分野

ページ範囲:P.440 - P.442

文献概要

症 例

 患者:13歳,女性

 主訴:左眼眼痛

 現病歴:2005年11月12日,屋外でバドミントンをしていて,シャトルを拾おうとしゃがんだときに枯れ枝で左眼を受傷した。近医を受診し,角膜異物,角膜裂傷の診断で同日当科を紹介され受診した。当科初診時,視力は右1.0(1.0),左0.06(矯正不能)であった。左眼角膜に実質浅層に及ぶ幾筋もの擦過創と角膜瞳孔領下縁に前房に達する木片を認めた(図1)。虹彩は正円で穿孔創や出血は認めず,水晶体にも明らかな混濁はなかった。眼底は透見不能であったが,頭部X線写真,CT上は眼内に異物所見は認めなかった。

参考文献

1)近間泰一郎:外傷・熱化学腐食に対する手術適応とタイミング.臨眼 60(増刊):238-243,2006
2)清水 潔:穿孔性眼外傷.眼科 47:1291-1298,2005
3)向所真規・吉田健一・岩見達也・他:過去10年間の穿孔性眼外傷の検討.臨眼 53:1331-1334,1999
4)石崎こずえ・小幡博人・牧野伸二・他:穿孔性眼外傷の統計.臨眼 60:967-969,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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