icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻4号

2008年04月発行

文献概要

特集 第61回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

眼科往診診療における眼疾患と全身疾患―老人ホームと在宅患者の比較

著者: 明尾潔1 小田真弓1 植田好美1 中島智子1 明尾庸子1

所属機関: 1あけお眼科医院

ページ範囲:P.457 - P.460

文献購入ページに移動
要約 目的:往診した眼科患者を在宅者と有料老人ホーム入居者とに分け,眼疾患と全身状態について検討した結果の報告。対象と方法:過去31か月間に往診した40症例を解析した。在宅者13例,老人ホーム入居者27例で,男性13例,女性27例であり,年齢は63~104歳(平均86歳)であった。結果:全身状態についての診療情報は,在宅者では8例(62%),ホーム入居者では25例(93%)から提供された。視力低下はそれぞれ11例(85%)と22例(81%),両眼とも視力0.5以下はそれぞれ9例(69%)と13例(48%),外眼部疾患はそれぞれ5例(38%)と7例(26%),脳または神経疾患はそれぞれ6例(46%)と15例(56%),整形外科疾患はそれぞれ3例(23%)と7例(26%)にあった。年齢については両群間に有意差がなかった。結論:往診の依頼は,脳または精神疾患があることが多く,在宅者では外眼疾患が多い。全体を通じ,全身疾患のために来院が困難なことが往診を依頼する主要な原因であった。

参考文献

1)明尾 潔・小田真弓・明尾庸子・他:有料老人ホームへの在宅患者訪問診療.板橋区医師会医学会誌 11:257-259,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら