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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻4号

2008年04月発行

特集 第61回日本臨床眼科学会講演集(2)

原著

25ゲージ硝子体手術でのインフュージョン位置置換

著者: 松下新悟1 内藤毅1 香留崇1 竹林優1 佐藤寛之1 塩田洋1

所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部感覚情報医学講座視覚病態学分野

ページ範囲:P.555 - P.557

文献概要

要約 目的:25ゲージ硝子体手術の際,通常は外下方のカニューラに留置しているインフュージョンを外上方のカニューラに移動させ,外下方のカニューラから眼内器具を挿入して上方周辺部を処理した。その有用性を報告する。対象と方法:過去6か月間に行った25ゲージ硝子体手術で,周辺部の処理を必要とした連続15眼を対象とした。内訳は,糖尿病網膜症11眼と裂孔原性網膜剝離4眼である。上述の方法でインフュージョンの位置を変換し,周辺部処理の有用性を検討した。結果:インフュージョンの位置を変換することで,周辺部を安全に処理することが全例ででき,術創への負担が軽減できたために術後の術創の閉鎖が良好であり,術後の低眼圧を予防できた。結論:硝子体手術の際,インフュージョンの位置を変換することで,安全に周辺部を処理することができる。

参考文献

1)Fujii GY, de Juan Jr, Humayun MS et al:A new 25-guage instrument system for transconjunctival sutureless vitrectomy surgery. Ophthalmology109:1807-1812, 2002
2)Fujii GY, de Juan Jr, Humayun MS et al:Initial experience using the transconjunctival sutureless vitrectomy system for vitreoretinal surgery. Ophthalmology 109:1814-1820, 2002
3)Eckardt C:Transconjunctival sutureless 23-gauge vitrectomy. Retina 25:208-211, 2005
4)松下新悟・内藤 毅・賀島 誠・他:25ゲージ経結膜硝子体手術.臨眼 60:1013-1015,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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