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連載 公開講座・炎症性眼疾患の診療・15
クラミジア結膜炎
著者: 赤沼正堂1 北市伸義1 青木功喜1 大野重昭1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座眼科学分野
ページ範囲:P.838 - P.841
文献購入ページに移動クラミジア眼感染症の原因となる
眼病変は3つに分類され(表1),古くはトラコーマという眼疾患として多くみられていたが,衛生環境の改善や有効な治療薬の登場によってわが国で新鮮例をみることはほとんどなくなった。しかしアフリカ,南西アジア,東南アジア,ラテンアメリカや太平洋島嶼国の一部ではいまなお失明の主要原因の1つであり,公衆衛生上の課題となっている。一般にアフリカ・中近東はA型が,アジアではB型とC型が多いとされる。
現在わが国では,性的な接触が原因となり粘膜や皮膚を介してヒトからヒトへ感染する性感染症(sexually transmitted disease:STD)として,成人,新生児の封入体結膜炎が多くみられる。いまなお生殖器-結膜-泌尿器におけるクラミジアの生態は不明なことが多い。また,最近
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