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『金匱要略』
著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.1006 - P.1008
文献購入ページに移動『金匱要略』は宋臣林億らが『傷寒論』と,その同体異名の書といわれる『金匱玉函経』の刊行の後3番目に出した医書である(1066年)。一般には『傷寒論』が急性病を扱い,『金匱要略』は慢性病を扱っていると言われてきた。また,張仲景の著した傷寒と雑病について述べた原著(仮に『傷寒雑病論』と呼ぶ)の前半部分が『傷寒論』,後半部分が『金匱要略』だとも言われる。しかし,詳しくみていくと事はさほど簡単ではない。
『金匱要略』の林億序に述べられている次第は以下のようである。
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