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連載 眼科図譜・351
卵黄状黄斑ジストロフィの眼底自発蛍光所見
著者: 今陽子1 齋藤昌晃1 石龍鉄樹1 飯田知弘1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部眼科学講座
ページ範囲:P.1040 - P.1042
文献購入ページに移動卵黄状黄斑ジストロフィ(vitelliform macular dystrophy:以下,Best病)はその病期により多彩な臨床像を呈する常染色体優性の遺伝性網膜疾患である。原因遺伝子は
Best病の臨床像は5段階で表現され,眼底にほとんど異常を認めない前卵黄期,典型的な卵黄病巣を認める卵黄期,黄色物質が囊胞底に貯留する偽蓄膿期,黄色物質が黄斑部に散乱する炒り卵期を経て,最終的には黄斑が萎縮する萎縮期に分類される。本疾患はRPEの代謝障害により網膜下に黄色沈着物を認め,これはリポフスチンであるといわれている2)。
眼底自発蛍光(fundus autofluorescence)は主にRPE細胞内のリポフスチンに由来しており,非侵襲的にRPEの機能を評価できる。今回,兄弟例にみられたBest病の眼底所見と眼底自発蛍光所見を報告する。
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