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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻7号

2008年07月発行

文献概要

今月の表紙

前房内硝子体脱出

著者: 永野幸一1 坂本泰二2

所属機関: 1北里大学眼科 2鹿児島大学眼科

ページ範囲:P.1053 - P.1053

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 症例は77歳,男性である。2006年8月に両眼の白内障手術を目的に当院を紹介され受診した。視力は右0.2(0.7),左0.09(0.6)で,両眼に核硬度Ⅲ程度の白内障を認めた。そのほかに特記すべきことはなかった。同年10月に両眼の白内障手術を施行した。右眼は術中に後囊破損が起こったものの,前部硝子体膜が温存されていたためか硝子体の前房への脱出はなく,眼内レンズをout of the bagに挿入して手術を終了し,同日の術後診察時には問題はなかった。翌日の診察時に硝子体の前房への脱出を認めた。1週間経過観察を行ったが不変のため(写真),前部硝子体切除術を施行した。

 最終観察時(2007年6月),視力は右0.9(1.2),左0.9(1.2)と良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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