文献詳細
文献概要
べらどんな
緑内障と脳脊髄圧
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.1092 - P.1092
文献購入ページに移動 学問というものはゆっくり連続的に進歩するのではなく,何年かごとに飛躍的に前進することが多い。眼科学も同じである。
雑誌“Ophthalmology”の2008年5月号に「これはすごい」と思わせる論文が載っている。巻頭論文で,Duke大学のBerdahlが筆頭著者である。
ニューヨーク州にMayo Clinicという有名な病院がある。この病院では過去10年間に腰椎穿刺が31,986回行われた。病歴を検索したら,このなかに緑内障患者が28例いた。緑内障がない49例を対照として,両群での髄液圧を比較した。
髄液圧の正常値は180mm水柱が上限である。これを水銀柱に換算するには13.6で割ればよく,13.2mmHgになる。個人差があるし,しかも側臥位で測るので事情が簡単ではないが,「脳脊髄圧は眼圧よりもやや低い」といえる。
雑誌“Ophthalmology”の2008年5月号に「これはすごい」と思わせる論文が載っている。巻頭論文で,Duke大学のBerdahlが筆頭著者である。
ニューヨーク州にMayo Clinicという有名な病院がある。この病院では過去10年間に腰椎穿刺が31,986回行われた。病歴を検索したら,このなかに緑内障患者が28例いた。緑内障がない49例を対照として,両群での髄液圧を比較した。
髄液圧の正常値は180mm水柱が上限である。これを水銀柱に換算するには13.6で割ればよく,13.2mmHgになる。個人差があるし,しかも側臥位で測るので事情が簡単ではないが,「脳脊髄圧は眼圧よりもやや低い」といえる。
掲載誌情報