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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻7号

2008年07月発行

文献概要

べらどんな

緑内障と脳脊髄圧

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.1092 - P.1092

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 学問というものはゆっくり連続的に進歩するのではなく,何年かごとに飛躍的に前進することが多い。眼科学も同じである。

 雑誌“Ophthalmology”の2008年5月号に「これはすごい」と思わせる論文が載っている。巻頭論文で,Duke大学のBerdahlが筆頭著者である。

 ニューヨーク州にMayo Clinicという有名な病院がある。この病院では過去10年間に腰椎穿刺が31,986回行われた。病歴を検索したら,このなかに緑内障患者が28例いた。緑内障がない49例を対照として,両群での髄液圧を比較した。

 髄液圧の正常値は180mm水柱が上限である。これを水銀柱に換算するには13.6で割ればよく,13.2mmHgになる。個人差があるし,しかも側臥位で測るので事情が簡単ではないが,「脳脊髄圧は眼圧よりもやや低い」といえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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