icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻7号

2008年07月発行

文献概要

特集 第61回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

遅発性に腫瘤を形成する眼窩内異物の検討

著者: 高山和子1 久保田敏信1 廣瀬浩士1

所属機関: 1国立病院機構名古屋医療センター眼科

ページ範囲:P.1121 - P.1124

文献購入ページに移動
要約 目的:眼窩内異物が長期間経過後に腫瘤を形成した2症例を報告する。症例:症例は75歳の男性と80歳の女性で,1例では鉄片と推定される金属片が7か月,他の1例では転倒した際に入った多数の小さな木片が2か月,眼窩内に貯留した。異物の周囲に腫瘤が形成し,手術で異物を摘出し腫瘤は消失した。2例とも原因菌は検出されなかった。病理学的に腫瘤は炎症性肉芽腫であった。結論:眼窩内に長期間残留する異物が炎症性肉芽腫として腫瘤を形成することがある。

参考文献

1)Fulchr TP, McNab AA, Sullivan TJ:Clinical features and management of intraorbital foreign bodies. Ophthalmology 109:494-500, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?