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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科62巻7号

2008年07月発行

文献概要

連載 もっと医療コミュニケーション・7

訴えるべきか,訴えざるべきか,それが問題だ―医師の時間と患者の時間にはゾウとネズミより違いがある(医療クロネミクス―私の場合)

著者: 佐藤綾子12 綾木雅彦3

所属機関: 1日本大学藝術学部 2国際パフォーマンス研究所 3昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.1170 - P.1172

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 このところの医療訴訟の増加は目を見張るものがあります。1996年度の新受付数が575件であるのに対して,2005年度は999件というのが最高裁医事関係訴訟委員会の調べです。患者がお世話になった医師を訴えるなんてよほどの事情があるに違いありません。そう思っていたら,なんと事件は私自身に降ってきました。

 2006年1月30日(月)の午前10時。私はT大学附属病院の外科で鼠径ヘルニアの手術を受けました。年甲斐もなく,その前年末にクラシックバレエのレッスンで張り切りすぎ,左足の片足ジャンプを何百メートルもやったあと,左足がズキズキ痛くなり,股関節が炎症を起こしていることがわかりました。一時的な捻挫状態です。でも仕事があります。左足を引きずりながら右足だけに体重をかけ,たくさんの講演や授業をこなしていました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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