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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻1号

2009年01月発行

文献概要

臨床報告

光線力学療法施行後の網膜下線維性組織を伴う加齢黄斑変性に対し意図的巨大裂孔作製による網膜下手術を施行した1例

著者: 錦織里子1 佐藤孝樹1 石崎英介1 福本雅格1 南政宏1 植木麻理1 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.59 - P.62

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要約 目的:加齢黄斑変性による網膜下血腫と線維性組織の除去に意図的巨大裂孔と硝子体手術が奏効した症例の報告。症例:68歳男性の両眼が加齢黄斑変性と33か月前に診断され,左眼には光線力学療法が2回行われた。矯正視力は右0.1,左0.06で,左眼には胞状網膜剝離と網膜下血腫があった。これに対し硝子体手術を行い,耳側に巨大裂孔を意図的に作製し,網膜を翻転して網膜下の血腫と線維組織を除去した。黄斑下に光線力学療法によると思われる巨大な瘢痕組織があり,網膜色素上皮と癒着していた。網膜を復位させ,シリコーンオイルを硝子体腔に注入した。以後6か月間の経過は良好で,0.04の視力を得ている。結論:加齢黄斑変性に対する光線力学療法では,線維組織が網膜色素上皮と強固に癒着していることがある。これに対し,巨大裂孔の作製と網膜下手術が有用である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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