icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

コラム

使い捨てプリズムの必要性と一致性

著者: 平井宏二1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学

ページ範囲:P.20 - P.21

文献購入ページに移動
 緑内障診療の眼圧管理においてはGoldmann圧平眼圧測定が現在の標準的手法となっている。

 Goldmann圧平眼圧測定では,眼圧計に付属するGoldmann標準プリズムを用いて測定を行うことが本来の方法であるが,プリズムを介した患者粘膜間の間接的接触が生じることから,流行性角結膜炎や想定外の感染症の伝播の潜在的リスクが存在する1,2)。標準型プリズムを用いる場合,プリズムの消毒・滅菌が必要となるが,先頃英国において行われた全国調査では各施設間での消毒方法はまちまちで,わが国の実情もまた同様であろうと推測される3)

参考文献

1)Segal WA, Pirnazar JR, Arens M et al:Disinfection of Goldmann tonometers after contamination with hepatitis C virus. Am J Ophthalmol 131:184-187, 2001
2)Amin SZ, Smith L, Luthert PJ et al:Minimising the risk of prion transmission by contact tonometry. Br J Ophthalmol 87:1360-1362, 2003
3)Hillier RJ, Kumar N:Tonometer disinfection practice in the United Kingdom:a national survey. Eye 22:1029-1033, 2008
4)平井宏二・中村 誠・山田裕子・他:ディスポーザブルプリズムによるゴールドマン圧平眼圧計の測定値評価.第113回日本眼科学会総会,2009
5)Osborne SF, Williams R, Batterbury M et al:Does the surface property of a disposable applanation tonometer account for its underestimation of intraocular pressure when compared with the Goldmann tonometer? Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 254:555-559, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら