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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科63巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて Ⅰ.診断編 1.眼 圧

測定体位と眼圧変動の関係

著者: 原岳1 橋本尚子1

所属機関: 1原眼科病院

ページ範囲:P.34 - P.36

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眼圧は体位で変動する

 眼圧は体位で変動する。具体的には眼と心臓の位置関係が重要である。立位や座位など,眼球が心臓より上にあるとき眼圧は低く,眼球と心臓が水平に位置するときは眼圧は上昇し,逆立ちのように眼球が心臓よりも低い位置になれば,眼圧はさらに上昇する。

 その理由は房水の循環動態にある。房水は血液からつくられる。心臓から頸部を経て毛様体まで運ばれた動脈血は,主に血漿成分を中心に毛様体で房水となる。毛様体から眼内へ分泌された房水は水晶体後面,角膜裏面を経て前房隅角から線維柱帯,Schlemm管を経て上強膜静脈に戻り,再び静脈血となって心臓へ戻る。

参考文献

1)Baskaran M, Raman K, Ramani KK et al:Intraocular pressure changes and ocular biometry during Sirsasana(headstand posture)in yoga practitioners. Ophthalmology 113:1327-1332, 2006
2)Liu JH, Kripke DF, Hoffman RE et al:Nocturnal elevation of intraocular pressure in young adults. Invest Ophthalmol Vis Sci 39:2707-2712, 1999
3)Hara T, Hara T, Tsuru T:Increase of peak intraocular pressure during sleep in reproduced diurnal changes by posture. Arch Ophthalmol 124:165-168, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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