文献詳細
コラム
文献概要
近年のコンピュータ技術の進歩に伴い,種々の眼底画像解析装置が開発され,臨床に導入されている。緑内障診断に使用されている代表的な眼底画像解析装置として,共焦点走査レーザー検眼鏡(Heidelberg Retina Tomograph:HRT,Heidelberg Engineering社),走査レーザーポラリメーター,光干渉断層計(optical coherence tomograph:OCT)などがあり,これらの装置では視神経乳頭(乳頭)の形状や網膜神経線維層の厚さの定量的評価が可能である。HRTとOCTでは乳頭の形状を3次元的に解析することが可能であるが,両装置の解析方法には相違がみられる。
HRTは波長670nmのダイオードレーザーを光源とした共焦点走査レーザー検眼鏡である1)。HRTでは複数の2次元断層画像が作成され,解析に使用される。画像内の各測定点における眼底表面の高さが測定され,乳頭形状が3次元的に解析される。乳頭縁の耳側部から50μm後方の面,あるいはcurved surfaceと呼ばれる乳頭縁で囲まれた面が基準となり,乳頭形状に関する種々のパラメーターが算出される(図1)。緑内障診断プログラムとして,FSM,Moorfields Regression Analysis,Glaucoma Probability Scoreなどがある。
HRTは波長670nmのダイオードレーザーを光源とした共焦点走査レーザー検眼鏡である1)。HRTでは複数の2次元断層画像が作成され,解析に使用される。画像内の各測定点における眼底表面の高さが測定され,乳頭形状が3次元的に解析される。乳頭縁の耳側部から50μm後方の面,あるいはcurved surfaceと呼ばれる乳頭縁で囲まれた面が基準となり,乳頭形状に関する種々のパラメーターが算出される(図1)。緑内障診断プログラムとして,FSM,Moorfields Regression Analysis,Glaucoma Probability Scoreなどがある。
参考文献
1)白柏基宏:走査レーザー検眼鏡(HRT).田野保雄・樋田哲夫(総編集):今日の眼疾患治療指針.第2版.697-698,医学書院,東京,2007
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